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作り続けることで進化する
皆さまこんにちは、COOHEMアシスタントデザイナーの神山です。
早くも2019 AUTUMN & WINTER シーズンの入荷が始まり、次のシーズンのファッションにもなんとなく思いを巡らせる季節ですね。
本日は、「続ける」ことで進化するものづくりについて、COOHEM のツウィードライダースジャケットを例にご紹介していこうと思います。
ライダースジャケットとはその名の通りバイク乗りのための服。
オートバイに乗るライダーのためのフィールドウエアとして生まれ、発展してきました。
本革で作ることが最もポピュラーなこのアイテムですが、袖口のジッパーや襟元のドットボタン、ダブルと呼ばれる左右非対称の前開きのデザインなどが特徴です。
この複雑なアイテムを、ニットで作る。
チャレンジそのものが、ものづくりという点では非常にハードルの高いことでした。
まず障害となったのは、本来ニットの良さとも言える伸縮性です。
伸び縮みする素材に、重量感のある無骨なジッパーはテキスタイルの「垂れ」の原因になってしまいます。
また、一本の糸から編み立てられるニットには、糸を裁ち切ってしまうドットボタンを打ち込むことはタブーとされてきました。
糸が切れることで、そこから編み地が解けてしまうからです。
それでもCOOHEMは、ニット用の軽量ジッパーやドットボタン風スナップボタンを使わず、あくまでライダースジャケットのリアリティに拘りました。
ヴィンテージ・テイストのメタルファスナーを使用。
ボタンはオリジナルの刻印入りドットボタン。
COOHEMがブランドとして初めてライダースジャケットを作ったのは、2012年のプレ・スプリングシーズン。
ウィメンズブランドとしてスタートしてまだ3年目、すでにニットツウィードで作るノーカラージャケットは何作も発表してきましたが、これほどまでに「ニットらしくないニットウエア」があったでしょうか。
時にはリアルレザーとドッキングしたり、ツウィードの上からプリントを施して硬さをプラスしてみたり。。。
様々な交編(こうへん)を駆使したライダースジャケットをリリースしてきました。
2018年秋冬シーズンには、待望のメンズバージョンも登場しています。
改良に改良を重ねることで、デザインはもちろん、ものづくりの会社として進化させ続けてきたアイテムです。
耐久性と美しいシルエット、ニットツウィードの良さを活かせる縫製仕様。
重厚な付属品とアイコニックなデザインに調和するテキスタイル。
2019 AUTUMN & WINTER シーズンは、ベルベットタッチのモールを全面に使用。まるでスウェードレザーのような風合いに仕上げました。
ツウィードのベースはハリ感のあるコットンを使用。
ゴツめのファスナーにも負けない、ライダースジャケットのために開発されたテキスタイルです。
そして、ブランド当初から変わらないニットツウィードライダースの良さは、レザーにはない柔らかな着心地と、軽さ。
そしてCOOHEMのテキスタイルの持つ 華やかさ。
ベーシックなレザーではハード過ぎるアイテムも、上品で遊び心のある印象です。
是非店頭で、お試しになってみて下さい!
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