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今、気になる感覚。
年明けからバタバタとイタリア、香港、台湾、そしてパリの展示会。
目まぐるしく忙しい中でCOOHEMの2014AUTUMN&WINTERの展示会が過ぎ、2014年はもうすこしで半年が経過。
忙しさにかまけてすっかりBLOG更新も出来ませんでした。
そんなお久しぶりのDirector’s BLOGのテーマは、『今、気になる感覚』についてのお話。
皆さんには「気に入って集めているもの」はありますか?
僕は仕事がら海外出張も多くなり、訪れたその街で必ずSOUVENIR SHOP(お土産物屋)に行きます。
「The お土産!」的な「I ♡ ◯◯」Tシャツ。
パリ、ロンドン、フィレンツェ、ヴェネツィア、台湾、香港など。
基本的に昔あるBASICなお土産物で、真面目に着ているヒトは見かけたことはないすこし気恥ずかしいもの。
しかし、これだけ集めてわかったこと。
基本的なデザイン構成は同じですが、Tシャツのボディサイズやパターンの微妙な違いやフォント、♡の大きさ。
お国柄が製品に表れているというか、なかなか分析してみると面白い。
初めて訪れる都市のどういうお国柄がでているのかもついでに楽しんでいるといった感じです。
そこからエスカレートして、展示会準備用にネットでスタッフTシャツを作ってみて、さらにエスカレートして残ったツウィードを縫い付けて「I ♡ Coohem」Tシャツまで作成。
続いて、工場内にあるアトリエを改造中。
これは昔の社屋で使っていた業務用スチールシェルフをCoohemらしいカラーリングに塗り直した本棚。
ある意味、どこにもないCoohemらしい本棚に様変わりして、思わずディスプレイしてみました。
この2つに共通する感覚。
昔から身近にあったものが、色や柄などのアレンジによって新しい付加価値が生まれるという。
ファッションはこの21世紀に入り、ほとんどのスタイル、デザインが出尽くした感があると言われつつありますが、色使い、素材の組み合わせ、また視点を全く違う角度にした時にまだまだ新しさを感じることができる。
この感覚。今、気になります。
そんな中、COOHEMは早くも2015SPRING&SUMMERの企画が本格化。
今後のブランドの進化は、もしかしたらごく身近なところにヒントがあったりするのかもしれません。
ファストファッションの影響か、もはや「トレンド」というある種、発信する側、売り手側が仕掛けた最大公約数は同じような商品がお店に溢れ、コストの差を競い合うことでしか差別化が難しい状況にある。
一方でCOOHEMは独自の世界観によって、ニットツウィードという最小公倍数によってライフスタイルを提案していく。
日本に古くからあった技術が、時代の気分を取り入れながら新しいモノへと進化していく過程には、この感覚が大切な気がします。
大事なことや大切にすべきモノは、実は身近にあって、角度を変えると新しいもの。
商品を通して、そんな感覚をなんとなく感じて頂ければ幸いです。
次のシーズンも乞うご期待。
Director 大江