COOHEM

COOHEM 2024 SPRING & SUMMER
豊かな日常とサマーニット
COOHEM 2024 SPRING & SUMMER
雪国で育ったせいか、海の近くで温かい場所に憧れがあった。山と海の距離が近く、都会から少し離れたこの街には、ゆっくりとした日常の時間を求めて移り住む人たちも少なくない。青い海と広い空、振り返ると山の緑が気持ちを落ち着かせてくれる。春の陽気を、夏の暑さを、この自然の中で感じながら過ごすことができるのは贅沢なことなのかもしれない。朝、海辺を散歩し、電車で都会へ仕事に行く。週末は時間を忘れて、浜辺で本を読む。そんな日常が、特別じゃなくても心地良い。日々、目まぐるしい変化の時代を生きる人達にとって、特別じゃなくても心地よい日常を過ごせることは、皆が求めていることのように感じた。ふと立ち止まった時に、この街のゆるやかな時間の流れが、日常について考えるきっかけを与えてくれた。気負わずサマーニットに袖を通すことは、人達を魅了するこの豊かな日常と似ている。かろやかに、涼しく、でも表情豊か、気軽でいて、肩肘を張らないサマーニットもまた、特別じゃないけれど、心地よく、この街の豊かな日常を彩るのだろう。
COOHEM 2024 SPRING & SUMMER
PHOTOBOOK

Photography_Ko Tsuchiya
Styling_Nobuko Ito
Hair & Makeup_Nori Chibana
Models_Keiju (WOLF ENTERTAINMENT AGENCY) / UNI (mille management inc.)

Art Direction & Design_Motoki Koitabashi (akaoni)
Web Design_Yuka Matsuzaki (akaoni)
Direction_Akihiko Kanke (kankeischa)
Text_Ken Oe

Special thanks to the people of this district