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Coohem のコダワリ

ずいぶんと過ごしやすくなってきた今日この頃、いよいよ秋冬の衣替えと新しい洋服を着始める季節となりました。

個人的には薄い夏のスタイリングはあまり好きではなく、ジャケットやブルゾン、レイヤードを楽しめる秋、毎日のスタイリングを考える楽しさがあるこの季節が好きです。

さて、今回はそんな秋冬のCOOHEMの商品を例に、僕たちのコダワリをご紹介したいと思います。

COOHEMのニットツウィードを初めて見た時、生まれて初めて見る新鮮さを感じたヒトも多いのではないでしょうか?

いくつもの素材が重なり合って新しい色となる。

イタリアの主に手芸に使われるファンシーヤーンを使うことが多いのですが、中にはイタリアの糸を日本の染色工場でCoohem別注色に染めているものも多いのです。

写真のこちらは、スーパーキッドモヘヤのファンシーヤーンを赤、青、緑、黄色とグラデーション染色したCOOHEMのみのカラーです。

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この糸を軸に、いくつかの糸とかけ合わせてできたのが、このVINTAGE感あふれるマルチカラーのツウィード。

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このように複雑な組織で複数の糸をかけ合わせてつくるのですが、軸となる糸を別注色で作成することで世界で二つと無い素材が出来上がります。

これが素材(糸)のコダワリ。

そして、そのコダワリは素材(糸)のコダワリだけではなく。。。

このスカートのウエスト部分についたベルト。

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よく見ると、ツウィードのベルトでゴムのように伸びます。

通常、ゴム仕様のスカートは、一般に流通していゴムベルトをそのままたたきつけるのですが、グレード感が高くなく、表地のニットツウィードとのバランスも悪いため、京都のラッセル編工場へ糸を送り別注のゴムベルトを作成し毎シーズン定番として使用しています。

これが附属(ベルト)のコダワリ。

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また、フィッティング時にしか気がつかないポイントでありますが、ニットやカットソーのボトムスに使う裏地は、表地と同じように伸縮性があるものを使用しないと縫製できないため、こちらも一般的には流通しているもので極力、色を合わせて作る場合がほとんど。

COOHEMもブランドスタート時は、他のブランドと同じように流通しているものを使用しておりましたが、2012AWよりCoohem別注プリントの赤×白ストライプの裏地を使用しております。

よーく見ると、プリントで伸縮性があるため、機能性はそのまま。

これが裏地のコダワリ。

目に見えない部分ですが表の素材と比べたときに見劣りしない仕様にしたいと思い、こちらも毎シーズン様々なボトムスに使用しております。

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そして最後は、ボタンのコダワリ。

いずれも、アンティークボタンをベースに日本でリプロダクトして、COOHEMの別注ボタンとして作成しました。

COOHEMのボタンは、銀座の名店「ミタケボタン」さんのご協力の元、全てオリジナルで作成しています。

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上のくるみボタン風の染ボタンは、色を染めた後、手でツヤ出ししてもらっているため上品な光沢がキレイな色味をさらに美しく見せます。

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このアンティーク調のメタルボタンは、パリの蚤の市で見つけたアンティークボタンの表面を型取り、アンティーク加工することによって新品でありながら非常に味のあるボタンとなりました。

素材(糸)、附属(ベルト)、裏地、ボタンなど服として表に見えるもの、見えないものに限らず、オリジナル性を追求しているため、別注で作成しているコダワリ。

以前は、デザイナーブランドであれば当たり前だったコダワリ。

今はファストファッション化しているのか、こういったスタンスも少なくなったようです。。

買ってから数年後に気づくかもしれない小さなコダワリや目に見えないコダワリに気づいた時、改めてブランドや商品に愛着がわくということがあると思います。

その瞬間も大切にしたいとの願いも込めてCOOHEMのコダワリは続きます。。

Director 大江

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