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ITTI FILATI 2013 〜イタリア出張に思う〜

A/Wの展示会が終わったかと思えば、バタバタと忙しくしており、毎年恒例となったイタリア・フィレンツェで開催されるニット糸の展示会PITTI FILATIに行ってきました。

Coohemでは、イタリアの主に手芸用に作られたファンシーヤーン(意匠糸)をニットツウィードの核として多く使うのですが、イタリアのファンシーヤーンメーカーが勢揃いするこの展示会へ行くのは今回で3度目。

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2014AUTUMN&WINTERのモノ作りへ向けて、この展示会より素材=糸の手配から企画がスタートするわけですが、今年は例年になく気候も涼しく、過ごしやすかったです。

PITTI FILATIの今季2014AUTUMN&WINTERのテーマは「LOVE」。

プレゼンテーションブースには、手をつないだトルソーにノスタルジックなカラーリングとパターンが良い雰囲気。

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ニットに限らず、布帛(ふはく=織物)など全ての素材は1本の糸から作られるわけで、その意味でも世界的な糸の展示会であるこのPITTI FILATIからファッショントレンドが派生していきます。

ここ数年では、おそらく最も来場者が多い展示会となった今年は、大手メーカーを中心に世界中から集まったバイヤー達で賑わっていました。

Coohemとしても、昨年は非常に収穫の多い展示会で、この秋冬から店頭に並ぶであろう人気品番を作ったベース(素材)は昨年のPITTI FILATIにてピックアップしたもの。

海外展開もスタートし、より付加価値の高いモノ作りを目指していくにあたり、今年も気合いが入る出張でした。

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この春夏、各店で完売した世界最高のファンシーヤーンメーカーVIMAR社にも訪問。期待を裏切らないトレンドセッターとしての同社の提案に新たなモノ作りの可能性を感じてきました。

*VIMAR社とは?

シャネルツウィードで知られるイギリスのLINTON社のツウィード織物にも良く使用される世界屈指のファンシーヤーンメーカー。

CHANELやCELINEなどビッグメゾンの織物、ニットなどによく使用されることが多い。

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その他、PITTI FILATIには出展していないが、面白いモノ作りをしているフィレンツェ近郊に位置する中規模メーカーの工房にもお伺いして、いくつかの糸をサンプリングしてきました。

日本のみならず、このイタリアでも、メーカーの廃業や原料高騰など取り巻く環境は厳しさを増しており、洋服を作る者として色々と考えさせられました。

ファッションは供給過多と言われて久しいですが、まだまだやれることもあります。

Coohemが来年の秋冬以降も今回見た素晴らしい糸たちをベースに新たな付加価値をニットツウィードというテキスタイル、ファッションアイテムとしてのスタイルを提案できるよう精進していきたいと感じた出張でした。

来秋冬は、Coohemが贈る「LOVE」に乞うご期待!

Director 大江

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