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Coohem が目指す方向性

3月のPARIS海外出展、その後の東京での展示会と怒濤の数ヶ月、忙しさのあまりBLOG更新もできませんでしたが。。

この3月、ブランドとして初の本格的な海外出展は、PARIS SUR MODEという合同展示会。

6㎡の小さな世界観は、世界中から集まるバイヤーたちに何を伝えられたのか?

4日間はあっという間に過ぎ、終わってみれば充実した展示会となりました。

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(COOHEM 2014AUTUMN&WINTER EXHIBITION at PARIS SUR MODE)

特に、昨年から取り組んでいるニットツウィードとナイロンのダウンジャケットやローゲージのカシミヤニットが海外のバイヤーに高い評価を得たことが自分としても手応えを感じました。

ダウンジャケットに関しては、市場では飽和状態とも言えるアイテムで、『世界でどこにも無いダウンジャケットを』という気持ちで協力工場さんと取り組んできました。

海外では無名であるCoohemというブランドのニットツウィードダウンは、鮮烈な印象を与え、また、海外生産が多いダウンジャケットを日本で生産していることもまた意外性があったようです。

昨年、初めてニットツウィードダウンジャケットに取り組んだ際は、伸縮性のあるニットツウィードと伸縮性の無いナイロンを縫製するという部分で工場さんに大変苦労をおかけし、試行錯誤の上でベストバランスを見い出してきました。

こういった『今までに無いモノ作り』にトライする時、同じ言葉でコミュニケーションできる日本の工場さんは無くてはならない存在だと実感。

今後もCOOHEMの定番アイテムとして、さらに進化をさせていければと思います。

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COOHEM 2014AUTUMN&WINTER COLOR MIX CASHMERE C/D)

カシミヤのローゲージニットに関しても、カラーミックスの別注糸にミンク加工を施した独特のカラーリングがバイヤー達にも人気がありました。

このカシミヤのニット、後加工による乱寸(色ごとにサイズのバラつきがでたりすること)や風合いのコントロールなど、モノ作りの難易度が高く、丁寧な日本の染色工場でやるからこそ一定のクオリティが実現できます。

業界では、ダウンジャケットもカシミヤニットも原価の高さから海外生産が当たり前のような状況ですが、本当に付加価値の高いものを作っていこうとする時、過去の常識や習慣にとらわれず、トライしていくことが大切で同じ日本人同士のコミュニケーションから生まれる新しい付加価値であると感じます。

ボタンや裏地も一から作り、ニットに関しては糸作りからテキスタイルを作ることまで。

時間と価格帯の許す範囲内で新しいものを作っていく。

これがCOOHEMの目指すモノ作りなのだと思います。

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(COOHEM CUSTOMIZE KNIT TWEED at PASS THE BATON)

4月に開催された初のイベント『COOHEM CUSTOMIZE KNIT TWEED』は、私たちが日常的に繰り返すテキスタイル開発で採用できなかったテキスタイルや量産過程で一部の不良などで使用不可となったガーメントをRE USEし、お客様自身の手によって新しいプロダクトへ姿を変えるカスタマイズオーダー。

通常であれば廃棄物として処理されるモノをお客様と楽しんで、そのモノ作りに触れてもらえるイベントとなりました。

こういった『洋服を売る』『スタイルを提案する』以外の付加価値を様々な角度によって発信し、日本のモノ作り企業から生まれたブランドとして新しい『MADE IN JAPAN』を時代に合わせた形で伝えていくことが目指すべき方向性である。

と感じながら、次のPARISへ向け新しいストーリーが始まります。。

Director 大江

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