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米富繊維・Coohemの仕事 〜編立(あみたて)〜
都内は桜が咲き、いよいよ春本番。
厚い冬物のコートから軽くて春らしいアウターを着る季節となりました。
さて、今回のDirector’s BLOGより数回にわたり、「米富繊維・COOHEMの仕事」と題して2018年度新卒採用・中途採用の募集職種についてその仕事の内容を綴っていきたいと思います。
今週は「編立(あみたて)」について。
この「編立(あみたて)」は、文字通り「ニットを編み立てる」のが主な仕事。
糸から製品になるまでのモノづくりはこの「編立」からスタートするため、非常に重要な部署であり、各ニットメーカーの技術の差が大きく出るところです。
ニットの手編みなどは想像しやすいかもしれませんが、工業用の編機をご覧になったことがない方も多いと思います。
米富繊維の編機は、和歌山にある島精機製作所の編機を主力としていて、COOHEMのニットツウィードもこの編機で開発されています。
どうやって編機を動かすのかというと、パソコンでプログラムを組んで、ニットの編み方を指示するデータを作ります。
この作業は、「柄組(がらくみ)」と言われ、複雑な編み組織になればなるほど、このプログラムも複雑になります。
初めて工場見学をされた方は、このプログラムを組む工程に一番驚かれるのですが、「ニットの職人」はいわばITのシステムエンジニアのような仕事内容とも言えます。
黙々とプログラムを組む彼ら彼女達の仕事は、パソコンを駆使しながら技術を追求するまさに現代のハイテク職人のように感じます。
COOHEMのニットツウィードも編み組織が複雑で、編みにくい糸ばかりを使うため、この「編立」では表からは見えないプログラム上の微調整など職人技が発揮され、編めなかったものを編めるように、不可能だったものを可能にしています。
唯一無二の商品ができる背景には、彼から彼女達のモノづくりに対する真摯な姿勢と技術の上に成り立っているのです。
編機を動かしてニットを編むといっても、パソコンでプログラムを組むのは「人」の感性。
デザイナーのイメージを具現化するために陰ながら、この編立の人達によってファッションは形作られていると言えるでしょう。
編立の部署は総勢9名。女性のスタッフもいますが、機械を扱う仕事内容というのもあり男性中心の部署です。
しかしながら、女性の繊細なプログラミングもまた丁寧なモノづくりには欠かせないため、女性の方のご応募も大歓迎です。
また将来、ニットデザイナーを目指すスタッフも、この「編立」の部署からキャリアをスタートする場合も多く、ニットは「編み」にはじまりこの技術をしっかりと理解していることも重要になります。
編めなかったもの、編みにくいものを自分の手によって編めるようにする。
「不可能」だと思えたことが「可能」になる瞬間こそ、この「編立」の仕事の醍醐味と言えます。
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<編立(あみたて)の仕事にはこんな人が向いています>
・黙々と作業をしながらも、自らの手でモノづくりをしたい人
・自分にしかできない技術を身につけ、職人を目指したい人
・不可能を可能にすることにやり甲斐を感じる人
このBLOGをご覧になって興味がある方は是非、会社説明会、工場見学にいらして下さい。
中途採用に関しても同時に募集しております。
皆様のご応募お待ちしております。
Director 大江