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dreaming about 『HERRINGBONE TWEED』
皆様こんにちは、Coohemアシスタントデザイナーの神山です。
今回は、2016AWコレクションのキービジュアルにも採用された、「HERRINGBONE TWEED」シリーズについて、ご紹介させて頂きます。
世界的にクラシックなヘリンボーン柄の名称は、「HERRING(ニシン)」の「BONE(背骨)」にその模様が似ていることに由来しており、アメリカのワークウエアに多用されていました。
日本では、杉の葉っぱに似ていることから「杉綾織り」とも呼ばれます。
出どころは違えど、どちらも自然界のものからインスパイアされた模様です。
今回の「HERRINGBONE TWEED」は、流れる様な大ぶりの斜めラインの連なりがとてもドラマチック。その大胆なジグザグ柄の間には、Coohemらしいカラフルなファンシーヤーンがぎっしりと敷き詰められています。
非常に個人的な視点から言えば、このテキスタイルを初めて見た時の印象は「自然の美しさ」にとても近いものがありました。
例えるなら森の中の景色を印象画で描いたような、素敵なイメージが浮かび上がったことを覚えています。
木の実やお花、葉っぱやその隙間から見える空の色、雲や月、朝露の雫、綺麗な色の小鳥や動物たち、、、
それらが季節や時間帯によって移り変わってゆく様を、今でもなんとなく連想してしまいます。
非常にファンタジックなイメージに聞こえますが、
ほとんどのファンシーヤーンが自然界にある色で構成されているのは本当で、その為カラフルながらも独特の調和を生み出しています。
一見して派手!という印象を持たれがちなCoohemツイードですが、自然の色をうまく織り交ぜることで、羽織ってみると肌馴染みが良く意外といける、というアイテムでもあるのです。
さて、ここからはアイテム展開について。
このシリーズはメンズ、レディース、スリッポン、ハットと、様々なアイテムに落とし込まれています。
メンズのジャケットは縁がパイピング仕様でブレザージャケット風。
オリジナルの水牛ボタンを使用しています。
レディースはクラシカルなノーカラーセットアップ。
フリンジやカラーブロックディテールで今の気分を加えています。
メイド・イン・ジャパンのスニーカーメーカー、Moonstarとのコラボスニーカーは、ネイビーのレザーとのコンビデザイン。
ユニセックスサイズで展開しており、スニーカー好きの男性にもご好評頂いております。
またCa4laとのコラボレーションハットは、秋冬らしいウールフェルトのボーラーハット。
エレガントなつばが平らなデザインで、レディースのジャケットに付いているものと同様のフリンジでデコレートされています。
2016AWコレクションで最も華やかな HERRINGBONE TWEED シリーズ。
暗くなりがちな冬のワードローブに、ちらりと加えて頂きたいと願っております。