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米富繊維・Coohemを支える人達 〜生産・工藤編〜

Director’s BLOG連載「米富繊維・COOHEMを支える人達」第8回目は、米富繊維株式会社ならびにCOOHEMのモノづくりにおける中枢、生産・工藤編です。

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彼は入社以来、編立のマネージャーをしており、2011年より編立、縫製、出荷のモノづくりの全行程を管理する生産部長として日々あらゆるトラブルを解決し、商品を世に送り出してくれています。

 

いわゆる「工場」には彼のような「工場長」という要となるポジションがあり、営業や企画、開発といったスタッフを影で支える重要な役割を担っております。

 

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糸の納期予定、編立時間と生産枚数から編立日程を組み、さらに縫製時間と生産枚数から縫製日程を組み、後加工、アイロン、始末等にかかる時間を計算して納期までの段取りを組みます。

 

糸(原料)の背景が悪く、使用数が多く特殊な糸使いが特徴の米富繊維・COOHEMのモノづくりでは、糸の納期管理だけでも複雑かつ難易度が高いのが現状。

 

モノづくりの難易度が高く、工程数も通常のニット製品の倍近くあるCOOHEMのモノづくりは、量産過程で突発的に起こるトラブルもしばしば。

「届いた量産糸の番手が異なっていた」

 

「サンプルは編むことができたのに、量産糸では編むことができなくなった」

 

「加工したら色が移ってしまった」

 

「ミシンの故障により当初予定を組み替えざるをえなくなった」

 

などなど、現場では無事に出荷を終えるまであらゆる事態が発生します。

 

そんな不測の事態にも彼は常に冷静かつ淡々と改善案を割り出し、修正していきます。

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一つの商品が糸から編地になり、「製品」になり、仕上げ、検品されて出荷される。

 

納品された「製品」は、ハンガーにかけられ売り場に出てはじめて「商品」となる。

 

とても長い道のりを経て製品化され、商品化された服ですが、長い道のりの過程で多くのトラブルや課題を乗り越えてきています。

 

そして、「頂いたオーダーを生産して出荷する」こんな当たり前のことにとても多くの人の知恵や経験、技術が詰まっている。

 

モノづくりにおいては企画や開発が花形のように思われがちですが、この「生産」がしっかりしていなければカタチになって世にでることもありません。

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日本のモノづくりが隆盛を誇った数十年前とは比べものにならないくらい、モノづくりが複雑化し、仕入先である糸屋、協力工場の生産キャパシティの縮小など環境が変化する中、他社では真似できないモノづくりを品質を保ちつつ量産化している背景には、生産担当者の日々の調整や段取りがあります。

 

OEM、ODM、Coohemとモノづくりのプロセスや生産数量、生産リードタイムが異なる多種多様な品番全てを管理していくことは容易ではありません。

 

現場スタッフと営業、企画、開発の間に立ち、付加価値の高いモノづくりを影で支える彼の存在はとても頼もしく、今後も米富繊維ならびにCOOHEMを冷静かつ淡々と、支えてくれることでしょう。

 

次回のDirector’s BLOGは、いよいよ9月上旬よりCOOHEM ONLINE SHOPでも販売開始となる2016AUTUMN&WINTER「NATIVE TWEED誕生秘話」について。

ご期待下さい。

Director 大江

 

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