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2016年6月イタリア出張 〜PITTI UOMO視察と糸探しの旅〜

毎年恒例のイタリア出張。

今年はスケジュールを少し前倒ししてフィレンツェにてPITTI UOMOを視察、その後2017AWに向けた糸のサンプリングをしてきました。

まず、世界中から伊達男が集まるPITTI UOMOへ。

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メンズのFASHIION WEEKに先駆けて開催されるPITTI UOMO。

世界中から伊達男が集まり、あまりの来場者の多さに驚きました。

いわゆるクラシコイタリアのテイスト以外にもデザイナーズやストリート系のブランドの出展もある中でも、来場者の多くはジャケットを着用。
着崩してもエレガントな装いはとても紳士的で改めてメンズファッションの良さを感じました。

ウィメンズと違ってアイテムバリエーションが多くないメンズですが、幅が狭いゆえに奥が深いのが特長です。

洋服のルーツを知り、着こなしの基本形を身につけた上での着崩し。

僕も前職では諸先輩方に勉強させて頂きました。

洋服の背景を知り、そのルーツを学ぶことは、同時に新しい付加価値を生み出す糧となる。

COOHEMはこれまでウィメンズ主体でコレクションを発表してきましたが、モノ作りにおいてメンズファッションの根っこにある「こだわり」や「歴史的背景」を大事にしてきました。

基本に忠実である。

COOHEMはニットブランドで、しかもウィメンズのみですが、その精神は今もなお大切にしています。

メンズのウンチクがウィメンズでは重たいなどと言われたことも多々ありましたが、糸を別注で作る、ボタンを別注で作る、素材をオリジナルで作る。

独自性を大事にすればするほど、さかのぼって、洋服は「糸」から考えるべき。

そんな想いからイタリア出張も今年で6回目となりました。

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夕焼けが美しいフィレンツェから車で30分ほどのPRATO(プラトー)地区へ。
ここはいわゆる「産地」で、紡績、撚糸、染色工場が集積されている糸の産地です。

日本で言うところの愛知県・一宮市と同様、ニットやテキスタイルの元となる「糸」の産地であるPRATOは、自然豊かなイタリアの田園風景です。

COOHEMのファンシーヤーンのメインの仕入れ先であるモンドフィル株式会社のお二人とPRATOの手芸糸を作るファンシーヤーンメーカーを数軒、回りました。

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COOHEMのニットツウィードに欠かすことのできないイタリアのファンシーヤーン。

日本ではなかなか目にすることのできない、イタリア人の感性によるカラーリングは「色の魔術師」とも言える芸術作品です。

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日本語で「意匠糸」と書くファンシーヤーンは、日本にも技術的に負けないくらいの面白い糸がありますが、イタリアのカラーリングは独特です。

Coohemでは、日本での別注糸開発にも力を入れておりますが、これらの糸のようにイタリアに学ぶ点も多いです。

続いて、ミラノに移動しそこから電車で1時間ほどの小さな町Santhia(サンティア)へ。

米富繊維株式会社のある山形県・山辺町のように緑豊かな風景。

天気が良いこの日は最高の眺めでした。

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シャネルツウィードにも使われる高級ファンシーヤーンメーカーVIMAR社を訪問。

イギリスのLINTON社やフランスのMALHIA KENT社も使用するVIMARのファンシーヤーンは、華やかさと高級感では抜きん出ております。
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2013SSシーズンのVIMAR TWEED誕生から3年経ちましたが、COOHEMのVIMAR TWEEDは毎シーズン不動の人気があります。

ラグジュアリーブランドに匹敵する素材開発。
それは、最高の原料(糸)を使い独自性のある編地・ニットツウィードを作ること。

2017AWのVIMAR TWEEDは、「高級感がありながらマニッシュな最高のツウィード」をコンセプトにサンプル糸をオーダーしてきました。

季節的にも暑くなりすぎず天気にも恵まれたイタリア出張。
展示会の視察、SHOPのリサーチ、ファンシーヤーンメーカー回りと盛りだくさんの内容で、とても有意義な旅となりました。

普段、山形と東京を忙しく行き来している中で、海外出張の時は次のシーズンにチャレンジしたいことやブランドの方向性などを考える時間にもなっています。

さて、次回は「米富繊維・COOHEMを支える人達 」第6回目、遂にCoohemニットツウィードのベースを開発した開発室長・鈴木編です。

編地開発40数年のルーツを辿りながら、唯一無二の「ニットでツウィードを作る技術」を開発した彼の軌跡ともいえる内容です。

皆様乞うご期待!

Director 大江

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