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初の地元・山形で開催Coohem CUSTOMIZE KNIT TWEEDに想う

5月27日〜29日の3日間、山形の「とんがりビル・KUGURU」にてブランド初となる地元・山形でCOOHEM CUSTOMIZE KNIT TWEEDイベントを開催しました。

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COOHEMはこれまで、「山形」の会社で「山形」の人達を中心に作られてきていながら、都内を中心に展開をされてきており、ブランドスタートして5年間、ほとんど地元・山形で露出することはありませんでした。

この度、様々なご縁で昨年オープンしたこの「とんがりビル」にて、3月の渋谷ヒカリエにて発表されたTOKYO FASHION AWARD凱旋イベントと同様、アーカイヴスの展示や工場でのモノ作りムービーの上映なども合わせてブランドの世界観を知っていただける内容のイベントとして開催しました。

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中には秋田県からご来場頂いたCoohemファンのお客様や普段は、展示会やイベントを見る機会があまりない仕入先の糸屋さん、現場で働く社員やその家族も多数来場。

地元・山形でのCoohemならびに米富繊維株式会社の認知度向上も目的としたイベントでしたが、普段は工場の中で手間と時間を惜しまずハードなCOOHEMのモノ作りを支えている現場の職人たちが自分たちの商品にスポットが当たって展示されている光景を初めて目にする機会にもなったことがとても良かったなと思いました。

家族連れで来場し「これは俺が編んだんだよ」「これは縫うのが大変だった」と説明する声を聞くたびに、社内スタッフもまた自分の家族や恋人、親や兄弟に自分の「仕事」を改めて見てもらう機会が貴重なものだなと感じました。

企画や営業のスタッフは、国内外の展示会やイベントを運営するため、作られた商品の「晴れ舞台」を見ることができますが、モノ作りの現場のスタッフは東京などに出張して全員が見ることができるわけではありません。

普段、当たり前のように編んで、縫っている商品にスポットライトが当たっている。
それは、彼ら彼女らの仕事にスポットが当たっていると同様なのです。

このイベントを見た一人でも多くの社内スタッフが、小さな感動を覚えたり、自分の仕事にプライドを持てたのなら社内的にも大変有意義なイベントだったと思います。

また、地元にもCOOHEMを好きなファンの方も多く、これまでWEBでのみ見ていたものが実際に手にとって見ることができたのも良かったのだと思います。

これまでファッションは「東京」を中心にその他の「地方」に伝わっていくことがセオリーでした。
その商品の大半は「地方」で作られていますが、その「地方」の人達にとってリアリティに欠ける関わり方だった気がします。

近年では、若者の地元志向が強まり、地方でも面白いSHOPやあえて地方から発信するブランドが多く見受けられるようになりましたが、なんでもかんでも「地方の良いもの」「MADE IN JAPAN」が良いわけでわはありません。

モノだけではなく、その背景にあるもの、ストーリーへの関心やリスペクトが求められる時代。
僕たちはモノ作りの企業ですが、同時にそのストーリーの一員でもあります。

「伝えるべき」ことを「伝える」ブランドへ。

一つのファッションブランドとして、かつローカルからグローバルに発信するブランドとしても、大切なことであり、Coohemに関わる全ての人達とそれぞれの想いをその時代の気分を取り入れながら発信していきたい。

そういった時代感の中で、溢れるほどのブランドとの競争の中で生きているCoohemが、ブランド5周年を経て新しいステージとしてローカライズしていくことも重要だと感じています。

正直なところ、僕も「東京」に憧れ、上京しファッションの世界に入ったわけですが、こうして地元・山形の企業でブランドを立ち上げ、めまぐるしく東京、パリとコレクションを発表してきて、今改めて「地元・山形とどうコミットしていくのか?」を考えさせられる機会となりました。

様々な気づきもあった初の地元・山形での凱旋となったイベントですが、今後も機会があれば開催していきたいと思います。

Director 大江

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