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米富繊維・Coohemを支える人達 〜アシスタントデザイナー・神山編〜

Directo’s BLOG「米富繊維・COOHEMを支える人達 」連載第3回は、山形本社に勤務するCoohemアシスタントデザイナー・神山さんです。

彼女はイギリス・ロンドンのファッションスクールで学び、現地でいくつかのブランドのアシスタントデザイナーを経験した後、日本に戻りCoohemと出会いました。

彼女曰く、友人の紹介で初めてCOOHEMを知って「こんなにニットでこだわっているブランドはない!」と衝撃を受けたとのこと。

ちょうど表参道のPASS THE BATONでCUSTOMIZE KNIT TWEEDイベントを開催していた頃でした。

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彼女と出会ったのは2013年。

突然、履歴書が送られてきてすぐに面接をしました。
面接当日、オフィスへの道がわからず慌ててたどり着いて扉を開け、すぐに鍵を閉めた神山さん。。

面接に意気込む彼女の熱意を感じた瞬間でもありました。。
海外生活が長く「部屋に入ったら鍵をすぐ閉める」癖がついていたそうです。。

そんな彼女は入社後、編立に配属され編機メーカー島精機での研修を経て、COOHEMのサンプルやニットテキスタイルの開発を担当しました。

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ニットでテキスタイルをデザインするCoohemでは、糸や編組織、編機の種類や構造を理解した上で商品を企画する必要があります。

業界では「ニットデザイナーができる人がいない」と言われる昨今ですが、神山さんのように山形本社工場で自らの手を動かし、職人達と現場で経験を積んだ上でデザイナーになる人は貴重な存在と言えます。

この編立という部署、これまで何人もの若手が挑戦しましたが、非常に奥が深いモノづくりで、編めるようになるまでに挫折してしまう人も多いのが事実。

そんな中で彼女だけは、途中で諦めないで地道に技術を積み上げて理解を深めていきました。

その傍ら米富繊維株式会社がニットメーカーとして出展する展示会でOEM、ODM取引先への提案サンプルのデザインも手掛けました。

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彼女のクリエイティビティの特徴は、時代のトレンドやニーズをくみ取り、米富繊維のテクニックをほどよくデザインに落とし込むことです。

入社後、数年でヒット品番のベースをデザインするなど海外のファッションスクールで鍛えられた能力を感じました。

また、海外留学の経験を生かし、パリの展示会では技術的に難しい内容を流暢な英語で海外バイヤーに説明できることも強みの一つです。

前回の海外営業・松岡さん同様にロンドン留学の経験を生かした彼女のポテンシャルは、今後のCOOHEMの世界展開で発揮されることでしょう。

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挑戦と失敗を繰り返し、デザイナーとしての経験を積み上げていくこれからの彼女に期待することは、インターナショナルな感覚でデザインし、世界中の顧客にCOOHEMのモノづくりを発信すること。

自らの想いをデザインに置き換え、Coohem卸先のSHOPやお客様、協力工場、仕入先、社内スタッフと取り巻く全ての人達に共感してもらえる商品を作り出していってほしいと思います。

「SMALL is POSSIBLE」

小さいブランド、会社だから可能になる経験やモノづくり。

初めてCOOHEMを見たときに感じた「衝撃」。

今度は彼女自身の手によって時代感をほどよく取り入れて、しなやかにCOOHEMを進化させ他の誰かに「衝撃」を与える商品を作り出していってくれるでしょう。

さて、次回は連載第4回と続きたいところですが、先日開催されたブランド発の地元・山形でのCUSTOMIZE KNIT TWEEDイベントの様子をレポートします。

お楽しみに。

Director 大江

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