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米富繊維・Coohemを支える人達 〜OEM営業・安藤編〜

「米富繊維・COOHEMを支える人達」連載第4回目は、OEM営業の安藤さんです。
これまでCOOHEMの若いスタッフを中心にご紹介してきましたが、米富繊維株式会社のベテランスタッフもご紹介していきます。

彼のキャリアはニット業界30年を越え、ニット工場、紡績工場、撚糸メーカー、糸商と渡り歩き、2006年に米富繊維株式会社に入社。

まさに「糸」に関して社内に右に出るものはいない原料のスペシャリスト。

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日本全国の糸商、紡績工場、撚糸メーカーにネットワークがあり、米富繊維株式会社の原料手配を一手に担ってくれています。

僕もアシスタントデザイナーの神山もイメージに近いニットテキスタイルを作るために原料で迷ったら、まず彼に相談。僕らにとっての「糸博士」のような存在です。

Coohemが力を入れている別注糸の開発にも力を発揮してくれており、開発に関して最適なメーカー、工場の選定など彼のネットワークと経験なしでは成し得なかったと思います。

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長い経験の中で蓄積された糸の情報や紡績、撚糸の知識は、勉強したから身につくものでもなく、仕事を通して続けることで身についたもの。

近年、不景気から原料の開発が中止になったり、昔に比べてバリエーションが少なくなってきていることも事実ですが、COOHEMを中心に米富繊維株式会社としても別注糸を自社リスクで開発、全ての取引先に提案していくプロジェクトもスタートしました。

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安藤さんのような経験豊富なスタッフがいるからこそできる提案。
ニットは「糸」からはじまり、「編地」になり、デザインされることで「商品」が完成する。

ニットデザイナーにとってデザインの元となる「糸」を極めることは、「デザイン」を極めることと同様の意味を持ち、Coohemが唯一無二のオリジナリティを発揮できるのは、彼のようなスタッフが陰で支えてくれるからなのです。

彼は社歴では私の一つ上の先輩であり、モノ作りの世界に入って右も左もわからない僕に色々とニット業界のことを教えてくれた一人です。

Coohemがスタートした当初、一緒にサンプルを持って新潟、北陸地方のセレクトショップへ一緒に営業に行ったことも今では良い思い出の一つとなっています。

また、OEM営業としてもセレクトショップやデザイナーブランドの取引先も担当しており、原料に強みがある営業スタイルは取引先のデザイナーさん達にも人気があります。

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こんなお茶目なところもある彼は米富繊維のムードメーカーでもあります!

 

ファッションブランドは、商品やデザイナーばかりにスポットが当たりがちなのですが、その陰には協力工場の職人さんの技術だったり、工場とブランドをつなぐベテランOEM営業の経験によって世に出る商品がほとんど。

Coohemでは通常、中心になっている若いメンバーが展示会やイベントなどで接客をさせて頂くのですが、安藤さんのようなベテランスタッフの協力なくして、あのモノ作りは実現できません。

ブランドや会社の可能性を広げるのは、若い職人だけではなく、こうしたベテランのスタッフの技術や経験が裏にある。

そういった背景にあるもの、Coohemとしても大事に思っており、そして皆さんに知っていただきたいと考えております。

そんな「糸博士」安藤さんの経験をいつかブランド化できればと。
僕たちが開発した別注糸を海外のラグジュアリーブランドに提案する日が来るかもしれません。

少なくとも彼の作ったCoohem別注糸が組み合わさり、商品になり、海外で展開されている今、可能性はゼロではない。

そんな日が来ることを楽しみにしつつ、彼の原料開発は続くのでした。

さて、次回の「米富繊維・COOHEMを支える人達」連載第5回目は、営業・渡邉さんです。
ご期待ください。

Director 大江

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