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my favorite KNIT #002

この2012-13A/Wに最もヘビーに着たニットが、写真の「MITTS NITTS」のボーダープルオーバーです。

「MITTS NITTS」はアメリカ・ノースカロライナ州にて1977年に設立され、アメリカ軍や警察など政府関係機関へニット製品を供給するファクトリーブランドです。今では数少ないアメリカ製のニットを手がけるメーカーであり、MADE IN USAらしい無骨な雰囲気があります。

こちらはアクリル70%、ウール30%のオーソドックスなクルーネックのデザインで、ネック周りが少しタイトな作りとなっています。

デザインもいたってシンプルで、かつてのagnes b.(アニエスベー)を彷彿とさせる、NAVY×OFF WHITEの太いピッチのボーダー。

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このMITTS NITTSに限らず、いわゆるアメカジテイストのブランドの多くは、このように自国の国旗をタグのデザインとして採用しており、自分たちの国に誇りを持ってモノ作りをしている点は私たち日本人も見習いたいところかなと個人的に感じます。

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素材感もそれなりで、デザインもシンプル。

ニットの作りに関しては、通常こういったシンプルな製品はリンキングというニット専用のミシンで一目一目縫う成型(せいけい)という作り方が一般的ですが、こちらは気持ちいいくらいに本縫とロックミシンで縫製されています。

作りの話で言えば、グレードはそんなに高い商品ではないのですが、衿(リブ)周りのステッチの不均一さや編地の目の詰まり具合など男らしさ満点といった雰囲気が、時代のユルさにちょうどいいのかなと感じています。

ファストファッションをはじめとする商品を見てもわかるように、今はそこそこのプライスである程度のグレードの商品が手に入るようになりました。

モノが溢れ、タンス在庫は似たような洋服でいっぱいになっている中で、ある意味でこの不均一な不真面目な作りが新鮮に見えてくる。

その点は、ヴィンテージウェアに似ているのかもしれません。

MADE IN USAですが、あくまでシャツの上に合わせて、ウールパンツにスニーカーという小ぎれいなスタイリングで愛用したこの秋冬一番のお気に入りでした。

Director 大江

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