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WISE SPENDING(賢い消費)について

先週のBRUTUSに引き続き、「モノが売れない時代」に叫ばれる「WISE SPENDING(賢い消費)」について。

 

Unpluggedの特集を読んだ感想も交えて。

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同時期に似たような雑誌の特集が組まれるというのは、世相を反映しているというか、「今」を生きる大勢の方が肌で感じている時代の象徴なのかもしれません。

 

数年前からファッションの世界ではエシカル(ethical : 「倫理的・道徳的」の意。環境や社会に配慮した製品やサービスを選んで消費すること。)なんて言葉が頻繁に聞かれるようになりました。

 

サスティナブル(sustainable : 持続可能であるさま。特に、地球環境を保全しつつ持続が可能な産業や開発など。)という視点もファッションビジネスのみならず重要性を増していると言われています。

 

こうした潮流の背景には、モノを消費する、所有することによって得られる満足から消費する、所有することによって誰かのためになったり、地球のためになったり、単純に物質的に満たされることに加えて精神的にも満たされたいお客様の気分の変化があるようです。

 

少し前に「MADE IN JAPAN」が再注目されましたが、この流れもエシカルやサスティナブルといったキーワードにつながるのかもしれません。

 
さて、今回のUnpluggedの特集も各著名人の「WISE SPENDING(賢い消費)」があらゆる角度で掲載されており、非常に面白い内容でした。

 

今、流行りのもの、ずっと使える、何にでも着回せるとか洋服の価値感は様々あります。

 

そんな中で僕自身の「WISE SPENDING」を考えてみました。

やっとやってきた春に向けて新たにワードローブの仲間入りをした服や雑貨です。

まずはCOOHEM DENIM TWEED Jacketです。

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遠目に見るとウォッシュされた感じに見えるニットツウィードのGジャン。

藍染めやインディゴ染めではなく、デニムの濃淡の色をカスリ染めというグラデーション状に糸を染める技術で表現した元糸を別注で作成しました。

さらにその元糸を使いスラブ形状などファンシーヤーンを別注で作り、デニムの綾織に見えるようにニットツウィードで編み上げた。

素材はコットンベースなので、春に限らず一年中着れて、まさにデニムそのもの。

 

でも、ニットだからカーディガンのようで、様々なレイヤード(重ね着)可能というのも嬉しい1枚です。

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続いて、先日のPARIS出張でアシスタントに買ってきてもらったフランスのワークウェア。

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日本の東急ハンズのようなDIYの店で売っていた作業着をスプリングコート代わりに。
こちらはいつもよりビッグサイズを選択、ガバっと羽織って先ほどのGジャンと合わせて着ています。

日本円で5000円以下というリーズナブルな作業着でも、ヨーロッパのワークウェア独特の鮮やかなブルーがスプリングコートとしてもピッタリな印象です。

 

最後はSHARKの腕時計。

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こちらは学生の頃に買ったものでここ数年つけることがなかったのですが、別の時計のベルトに交換してみたら、また違った印象になり、スタイリングのアクセントとして良い感じになりました。

こうしてみると時計のベルトを変えただけでも新しい時計を買ったように新鮮に見えます。

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以前から所有していたモノや愛着のあるモノをリペアしたりカスマイズしたり、その時の気分で変えていくのもWISE SPENDINGなのかもしれません。
僕たちは日々、新しいモノを生み出すために、糸を作り、ニットツウィードを開発し、新しいアイテムに挑戦しています。

その中には生産性が低く、モノ作りにおいても希少性が高い商品も多いかもしれません。

そんな徹底的にこだわって作られたCOOHEMを手にすることが、みなさんにとってWISE SPENDINGと思って頂けるように今日もモノ作りに真摯に向き合いたいと思います。

Director 大江

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