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わざわざ行きたくなるSHOPとわざわざ買いたくなるブランド

「洋服が売れない時代」と業界新聞のみならず一般紙までが特集する今、こうした状況をファッション誌でも取り上げられることが多くなりました。

 

今、発売されているBRUTUSの表紙で目についた「価値ある買い物ってなんだろう?」のフレーズ。

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タイトルは「忘れられない買い物。行く理由のある店、出会った服。」というストレートな表現。

 

誌面では、様々なSHOPのディレクターやショップスタッフの考えるお店作りやこだわりが特集されています。

 

その中でとても気になった言葉がありました。

 

 

特集の始まりにあるイントロダクション。

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「欲しい服を手に入れたのに物足りないとしたら、あなたが満たしたいのは物欲だけじゃないのかもしれません。」

 

改めて「洋服を買う時の楽しさってなんだったのかな?」と考えさせられました。

 

 

誌面には最近できた話題のSHOPや著名人の忘れられない買い物体験エピソードなど読み応えのある内容でした。

 

ご存知の方もいるかと思いますが、僕もその昔は洋服屋の店頭に立っていました。

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昔の写真を披露するのは、気はずかしいですが。。

 

当時、あるセレクトショップのメンズクロージングを担当し、ビジネスマン、結婚式に出席するためにスーツを探されている方、就職活動で初めてスーツを購入される方など様々なお客様を接客させて頂きました。

 

特にクロージングではお客様の体型によりフィットするための「お直し」の技術も必要とされるため、自分のスーツもあれこれ試して練習したものでした。

 

オリジナルから高額なインポート商品までを扱うSHOPだったので、ブランドの背景や商品知識も必死に勉強しました。

この20代を洋服屋の店頭で徹底的に「服屋」としての経験を積んだことが、今のCOOHEMを立ち上げる際にとても支えになりました。

 

都心近郊の路面店だったので、自動的にお客様が入店するようなことはなく、常に「わざわざ足を運んで頂けるようにするにはどうすべきか?」と考えていた気がします。

 

今のようにECで簡単に洋服が買える時代ではなく、基本は接客をしてお買い上げ頂くというスタイル。

 

そこにはITでは越えることのできないコミュニケーションがありました。

 

僕自身も買うつもりがなかったのにSHOPの方と話をしているうちに盛り上がって買ってしまったこともあります。

 

無名のブランドでも接客の中で、そのモノづくりに感動してワードローブに加わった1枚もあります。

 

たとえ立地が良くないSHOPでも、時間が空いたらわざわざ足を運びたくなることやわざわざ買いたくなるブランドがある。

 

「洋服」といってもファストファッションからデザイナーブランドまで溢れるほどのモノがあるのは事実ですが、モノづくりをしている身としては、わざわざ足を運んで、わざわざ買いたくなるブランドでありたいと思います。

 

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僕たちにはまだ直営店がなく、全国の卸先SHOPと自社ONLINE SHOPでCOOHEMを販売していますが、昨年のPASS THE BATON表参道店や山形のとんがりビルでのイベントは、期間限定SHOPとして新しい商品の販売をしました。

 

遠方のお客様には、わざわざ足を運んで頂くには限界もありますが、今後もこうしたPOP UP  SHOPやCUSUTOMIZEイベントを企画していきたいと思っています。

 

それらのイベントを機に初めてCOOHEMを知った方も多いと思いますが、わざわざ買いたくなるブランドだと感じて頂けたら幸いです。

 

IT化という時代の流れには逆らえない部分もありますが、ヒトが「価値」を感じる瞬間は、わざわざ足を運んで、わざわざ買いたくなる商品、ブランドであり、手にした時の高揚感が体験となってその人の思い出の1つとなる。

 

そのために僕たちは1つ1つを丁寧にモノづくりをしていきたい。

 

Director 大江

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