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人生におけるワードローブとは?

すっかり寒くなり、ニットを着るのにちょうど良い季節となりました。

 

地域によって差はあれど、秋の終わりから冬を通して、ニットアイテムは重宝します。

 

さて、今回は「人生におけるワードローブ」をテーマに最近感じていることを。

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季節の変わり目、急に気温が寒く(暖かく)なってきた頃に、衣替えをして自分のクローゼットを見返すことがあります。

 

ニットは秋冬がメインになりがちですが、年間を通して温暖化している昨今ではコットンのミドルゲージからローゲージのニットは通年で着るシーンが多くなっている気がします。

 

この「衣替え」、なかなかタイミングが難しいのですが、服を入れ替えたりしている最中に忘れかけていた「お気に入りの1枚」の存在に気づいて嬉しくなったりします。

 

そういう意味では、いわゆる「タンス在庫」ってたくさん持っているものですね。。

 

なぜ?忘れかけていた「お気に入りの1枚」に嬉しくなるかといえば、今年買ったものと合わせればまた違った着こなしができると気づいた瞬間があるから。

 

前から持っていた自分のものなのに、なんだか得した気分になるのです。

 

僕は仕事柄、一番持っているアイテムはシャツとニットかもしれません。

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ニットの仕事をしているから、昔着ていて今ではサイズ感が合わないものや、今のトレンドではないものでも捨てられなくて参考までに手元に置いているのも多いです。

 

ジョンスメドレーやクルチアーニ、古着のジャカードセーターやCoohemにメンズが無かった時代に自分用に作ったExclusive Modelなどなど。
最近「ワードローブって何だろう」と考えたりします。
ワードローブを見返すと、洋服を通して自分の生きてきた時代を感じることがある。

だからワードローブって、その人の「人生」そのものかもしれないと。

 

洋服を買うのが好きな人、普通な人、そんなに好きじゃない人誰にでもワードローブはある。

数万円のデザイナーブランドのものもあれば、古着屋で買った数千円のものもある。

ファストファッションのアイテムもあれば、誰かにプレゼントされたアイテムもある。

 

その1つ1つは値段やブランドじゃなくて、その人にとっては同等の価値があるのだと思う。

 

僕たちは洋服を作って販売することが仕事で、お客様にはたくさん買って欲しいのは事実だけれど、モノづくりしていて思うのは、時間と手間を惜しまず悩み抜いた末にカタチにできた商品を末長く着てもらいたい。

 

そのためにCoohemではシーズンに限らず、ニットの修理を受けつけています。

大切に、末長く着て頂くために。

 

この秋の衣替えでは、ここ数年間は着ていなかったローゲージのタートルネックのニットが気になった。

会社に行くと。。

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偶然にもスタッフもローゲージ。

寒い地域だからではなく、みんなの「人生のワードローブ」の中に大切な1着としてローゲージニットがあったのだと感じた。

 

留学先の古着屋で買ったニット。

母親からクリスマスにプレゼントされたニット。

父親の営むニット工場でオリンピック選手のユニフォームを手がけた時に、記念として譲り受けたニット。

 

それぞれの人生を刻んだ洋服は、その人のワードローブとなる。

 

COOHEMも皆さんの「人生のワードローブ」の1枚になれるように、今日も明日もモノづくりは続きます。

 

Director 大江

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