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ブームで終わらせない「Made in Japan」

昨今、「Made in Japan」が業界では騒がれています。

 

アジアを中心とする外国人観光客によるインバウンド需要や、シュリンクする国内マーケットから飛び出し世界に発信するためだったり。

ある大手セレクトショップでは、都内の旗艦店を「Japan」をテーマにした品揃えにリニューアルしたり、大手アパレルではこぞって「Made in Japan」をテーマにしたラインを立ち上げたり。

東南アジアに全館「Made in Japan」の百貨店ができたり、雑誌も「日本のいいもの」「匠の技」「地方から世界へ」をテーマにした連載や特集が組まれるこの頃。

 

ブランドの方もどんどんも「Made in Japan」を掲げて出てくる。。

 

一方で、ファッション業界では、90年代半ば頃から海外生産比率が高くなり、今、国内で流通しているほとんどの洋服が海外生産です。

 

いずれも皆でこぞって「Made in Japan」するので、それ自体が「ブーム」化し、それ自体が独自性をなくして「同質化」していく。。

 

そして、次の「ブーム」を探し、皆と同じ方向を向き同じことを繰り返していく。。

 

シンプルにどう「Made in Japan」するのか?なぜ「Made in Japan」するのか?が抜けているからかもしれない。

 

 

 

そんな中で、先日、日本全国のニットメーカー、カットソーメーカー、靴下や編機メーカー、紡績、撚糸、糸商が集まるJAPAN BEST KNIT SELECTIONという展示会が開催されました。

 

Coohemの母体である米富繊維株式会社も去年に引き続き、ニットメーカーとして出展しました。

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この展示会にはCoohemの過去のサンプルも展示、OEMやODM取引先に対する提案サンプルとともに企業として、ニットメーカーとしてご来場されたお客様に進化しつつある「今」の米富繊維をご覧頂きました。

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これまでこうしたニットメーカーの合同展示会には、Coohemのサンプルを並べたことはなく、あくまで編地開発資料などを並べ、「Coohemはブランド」「それ以外のOEM、ODMは素材やテクニックの提案」という解釈で分けて考えてきました。

 

なぜ?このタイミングでCoohemのサンプルを並べたのか?

 

その答えは、「Coohem」というブランドも手がけるニットメーカーであることを、業界の中でもっとたくさんの方に知って頂き、米富繊維の企業ブランドの価値向上を図っていくためです。

 

 

僕がCoohemをスタートした頃は、今ほどファクトリーブランドの数も多くはなく、まだまだ「ブランド」の世界では「ファクトリー」であるということが価値として認められにくい時代でした。

 

それだけ業界の人にとっては、「ブランド」自体が特別なもので、「イメージ」が最優先されてきたことも影響していたと思います。

 

「海外ブランド=カッコイイ、ドメスティックブランド=それなり」的な考え方が強かったような気がします。

 

僕自身も、服屋になった頃は、ショップオリジナルの商品よりもインポートの商品がカッコイイと思っていた時期がありました。

 

そんな今となっては、ある意味で古き良き時代。「ブランド」という言葉で何でも片づけられた時代から時は過ぎ、時代は大きく変わろうとしています。

 

「ブランド」や「イメージ」だけでは今のお客様の心には響かない。
裏打ちされた技術や歴史などの背景と、そこに携わる人達のストーリー、それが商品に表現されていることが大切なのだと思います。

 

そもそも、このファッションの世界は、トレンドによって大きく業界が動くシステムの中である種の「ブーム」を作りだがる傾向があります。

 

スニーカーブーム、オーバーサイズブーム、ユニセックスブーム、◯◯ブーム。。。

 

「ブーム」とは時代の気分を表すものなので、それ自体を否定することは違うけれど、本質的に大切なことやこれから先大事にしたいことは一過性の「ブーム」で終わらせてはいけないのではないか?

 

日本で作れば何でも良いものとは決して言えません。
海外生産の方が優れているものも多いのが現実。

 

「Made in Japan」だから無条件に良いものではなく、日本人が日本という国で地道にかつストイックにモノづくりに向き合い、丁寧かつ繊細に、細かいところ、目に見えないところにまで気を配り、確かな品質で作り上げる。

そして、その商品をより良く見せるためのビジュアルだったり、WEBだったり、イメージを作っていくこと。

そういう部分を大切にしたい。

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海外でビジネスをするようになって、改めて僕自身が気づいた「Made in Japan」の可能性と自社の目指すべき方向性。

 

ヨーロッパのメゾンブランドの多くは、長い歴史の中で自国の、自社のモノづくりに誇りを持ち続け、老舗が「ブランド」へと進化を遂げました。

 

 

僕たちが日本でモノづくりをしていて、母体が創業64年のニットメーカーだからではなく、ブームで終わらせない「Made in Japan」で「Made by ◯◯」を追求、ヨーロッパの彼らのように、先人達の想いや歴史にリスペクトしつつ、時代に合わせた進化をし続ける。

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そして、

Coohemは、受け継がれた歴史と技術の上に成り立つ進化に挑戦する日本の、日本人のモノづくりカルチャーを発信するブランドでありたい。

 

Made in Japan

Made by Coohem

Made by Yonetomi

 

Director 大江